近日公開『書状集』解説kagiyaco2022年9月28日読了時間: 1分大阪大学大学院 人文学研究科 岸田文隆教授による『書状集』解説文を鍵屋歴史館ブログにて、数回に分けて公開。本書は寛政13年(1801)に小田幾五郎自身の手によって筆写された貴重な写本である。幾五郎による全巻は朝鮮語の原文のみで和訳はされていない。和訳は岸田教授による秀逸な訳文である。
幾五郎ブログ第二段 「書状集」解説 続き本書「書状集」の持ついま一つの価値は、従来その内容を知ることができなかった「韓牘集 要」の欠落部分を保存している点である。例えば、「韓牘集要」の第27通であるが、これは、 途中で文意がつながらなくなっているところがある。ところで「書状集」と比較してみると、「書状集」の第27...
幾五郎ブログ第二段 「書状集」解説 続き「韓牘集要」の祖本の成立年については、先行研究2)によってだいたい1732年ころであるこ とが明らかになっているが、その根拠は以下のとおりである。 1) 「韓牘集要」[35a][37a][55a]に「韓起仲」、[21b]に「鄭一哉」、[51b]に「朴敏甫」...
幾五郎ブログ第二段 「書状集」解説岸田 文隆(大阪大学) 鍵屋歴史館には、江戸後期の対馬藩朝鮮語大通詞として有名な小田幾五郎が寛政13年(1801) に筆写した「書状集」というハングル書簡集が所蔵されている。このたび、鍵屋歴史館のホー ムページにこの貴重な新資料の画像が公開される運びとなったが、以下、その内...
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